バウムクーヘンの断面をよく見てみると、年輪が乱れているもの(左の写真)と、乱れがなく等間隔でそろっているもの(右の写真)とがあります。さて、どちらが美味しいバウムクーヘンだと思いますか?
林先生も間違った!美味しいバウムクーヘンの特徴
2016年6月12日 22:00からテレビ放送された、TBS系「林先生が驚く初耳学!」の中で、林先生(東大卒の人気予備校講師)に対しこんな問題が出されました。
Q:美味しいバウムクーヘンの見分け方は?
A:(林先生)年輪がきれいでそろっているものです!
この回答は・・、不正解でした!
正解は逆で、「年輪が不揃いで、所々に小さな気泡がみられるもの」が美味しいバウムクーヘンだそうです。
本物のバウムクーヘンとは
バウムクーヘンは、ドイツで生まれた焼き菓子です。「バウム」はドイツ語で「木」、「クーヘン」はドイツ語で「お菓子」という意味です。
ドイツでは、「バウムクーヘンの定義」が国立菓子協会によって定められています。
油脂はバターのみ、ベーキングパウダーは使用しないなど、数々の厳しい基準をクリアしたものだけが本物と認められています。その製法はとても手間と時間のかかるもので、高度な技術と経験が必要です。
本場ドイツのバウムクーヘンは、限られた職人さんだけが作ることのできる、特別なお菓子なのです。
年輪が不揃い
年輪がまっすぐではなく、不揃いです。
これは、乳化剤を使わずに卵とバター、生地を混ぜ合わせているためにできるムラです。
不格好に見えるかもしれませんが、職人が丁寧に焼き上げた証なのです。
小さな気泡がある
上の写真を見ると、所々に小さな穴があることがわかります。これも、添加物を使用しないことによりできる生地の気泡です。
バウムクーヘンを焼く過程でこの気泡は大きく膨らみます。それを防ぐ為に、職人は付きっきりで気泡を手作業でつぶしていきます。
バウムクーヘンの焼き時間は約2時間です。2時間付きっきりの、とても手間のかかる大変な作業です!
日本で進化したバウムクーヘン
これは、乳化剤をやベーキングパウダーなどの添加物を使用することで、手間をかけずきれいな外観を実現しているのです。
私たち日本人はふわふわした優しい食感を好む傾向にあるので、バウムクーヘンも日本人好みに進化していきました。その結果、本場ドイツの製法とは違うバウムクーヘンが人気を得たようです。
日本で購入できる本場のバウムクーヘン
本場のバウムクーヘン、食べてみたくなりますよね。日本で購入できる、本場の製法で作られたバウムクーヘンをご紹介します。
ユーハイムのバウムクーヘン
ユーハイムのバウムクーヘンは、添加物を使用しない本場ドイツ伝統の味を受け継いでいます。
原材料を見るとレシチン(大豆由来)という添加物の記載があるものがありますが、これは周りのチョコレートに使用している添加物で、バウムクーヘンの生地には添加物を使用していないそうです。
私は、この記事を書きながらユーハイムのバウムクーヘンがとても気になり出しました。そして、ユーハイムのバウムクーヘンを食べ比べてみました。
食べた感想については、以下の記事をご参照下さい。
カールユーハイム
マイスターユーハイム
ユーハイム・ディー・マイスター
購入できるオンラインショップ
購入できるオンラインショップは、ユーハイムのブランドごとに異なります。詳しくはこちらの生地をご参照下さい。↓
ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ
バウムクーヘンの口コミを見ると、とっても評価が高いのがホレンディッシェ・カカオシュトゥーベのバウムクーヘンです。
ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベは、昔ながらの製法を守り続けている、本場ドイツの洋菓子店です。
私も購入して食べてみました。ずっしり、しっとりと食べ応えがあるバウムクーヘンです。食べた感想については、こちらの記事をご参照下さい。↓
購入できるオンラインショップ
ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベは三越伊勢丹オンラインストアから購入できます。こちらをクリックすると移動します。↓
※検索窓に「ホレンディッシェ」と入力すると商品ページが表示されます。
デルベアのバウムクーヘン
ドイツの製法を受け継ぎ、手間と時間を込めて焼き上げているバウムクーヘンです。店主が一人で手作業により焼き上げているので、1日に2本しか製造できません。
非常に人気のあるお店で、注文はいつも5ヶ月待ちです。しかし、先日「林先生の初耳学」で放送されたため注文が激増し、なんと現在は注文からお届けまで1~2年待ちだそうです!
気が遠くなりますねー。届くころには、注文したことを忘れていそうです。
それでもとにかく美味しいらしいので、一度食べてみたいものです。
購入できるオンラインショップ
デルベアのホームページで、注文を受け付けています。公式ホームページははこちら↓
自分好みのバウムクーヘンを探してみよう
一度は味わってみたい、本場のバウムクーヘン。職人のこだわりが詰まっていてとても美味しそうですよね。でも、ふわふわ食感のバウムクーヘンが美味しくないということではありません。
実際に私は、ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベのバウムクーヘンを食べて「普通だなあ」と言ってしまいました。そして、クラブハリエのふわふわバウムクーヘン(日本風に改良され、添加物入り)を食べて「美味しい!」と言ってしまいました・・。
どのバウムクーヘンを好むかは人それぞれです。ぜひ、色々なバウムクーヘンを試してみて下さい!
美味しいバウムクーヘンのレビュー記事一覧
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