
リオオリンピックで熱戦を繰り広げ、私達を楽しませてくれた卓球選手、福原愛ちゃん。
同じく卓球選手の江宏傑さんとの結婚会見が話題になっています。
その会見の中で愛ちゃんが「月の土地をプレゼントしました♡」と言っていました。「月の土地って買えるの?」と気になった私は、「月の土地」について調べてみました!
目次
記者会見で言っていた、「月の土地」って?

愛ちゃんが、江宏傑さんに「月の土地」をプレゼントし、自分もその隣に土地を買ったということです。
この会見を見て、「月の土地って買えるの?」「一体いくらするの?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
実はこの「月の土地」、ちょっと怪しい商品なんです。
月は誰のもの?
「月の土地」を販売しているのは、ルナエンバシーという会社です。アメリカに本社があり、日本には「ルナエンバシージャパン」という支店があります。
「どうして一つの企業が、月の土地を所有しているの?」と疑問に思いませんか?それがこの商品のちょっと怪しいところなんです。
ルナエンバシー社とは
ルナエンバシー社のCEOは、デニス・ホープ氏という人物です。彼は「月は誰のものか?」という疑問を持ち、法律を徹底的に調べました。
すると、宇宙に関する唯一の法律「宇宙条約」では、月を国家が所有することは禁止していますが、個人での所有は禁止していないことが分かりました。
その法律の盲点をつき、デニス・ホープ氏はサンフランシスコの行政機関に対して、月の所有権の申し立てを行いました。その申し立てが受理されたため、デニス・ホープ氏は月の所有者として、「月の土地」販売事業を始めたのです。
月の土地の疑問
月の土地を個人が所有することについて、色々な疑問を感じますよね。私が疑問に思ったことを調べてみました。
なぜ個人に月の所有権が認められたのか?
前述しましたが、デニス・ホープ氏はサンフランシスコの行政機関により、「月の所有権」が認められたと言っています。
「月は誰のものでもないのなら、俺のものだ。」というわけです。なぜサンフランシスコの行政機関は、この横暴な主張を認めたのでしょうか?
調べてみたのですが、その経緯はわかりませんでした。
値段は?
「月の土地」のお値段、気になりますよね。なんとこの「月の土地」、トム・ハンクスやトム・クルーズ、福山雅治さんなどが購入しています。セレブが購入するくらいだから、きっと高価なはず・・!
いいえ、月の土地のお値段は、なんと2,700円(税込)です。
土地の広さは?
2,700円(税込)で、どのくらいの広さの土地が買えるのでしょうか。購入できるのは、1エーカー(1,200坪)だそうです。
そして、現在購入できる土地はこの辺だそうです。↓
「この辺」って!ふざけてるのか?と思ってしまいます。実際のところ、デニス・ホープ氏はふざけているのかも知れません。
購入した「月の土地」の権利の有効性は?
将来、人類が月に移住し始めた時に、購入した「月の土地」の権利は有効なのでしょうか。また、月から何か資源が採掘された場合、「月の土地」の権利を主張することはできるのでしょうか。
答えは、「月の土地の権利は、無効である」です。
ルナエンバシー社から購入できるのは、上述した「あの辺」の土地の「権利書」です。「権利書」であって、正式に登記された土地の「所有権」ではないのです。
また、購入できる場所は「あの辺」なので、誰がどこの土地を買ったのか、正確な場所が分かりません。その為、所有権の主張は認められないと考えられます。
そもそも、月は、地球人のものと決まったわけではありません。もしかしたら宇宙人が月に住み始める可能性だって否定できません。
もしかして、詐欺?
デニス・ホープ氏は、何度も詐欺罪で訴えられているそうです。
「月の土地」の販売は、所有権が認められていない土地を販売しているため、私は詐欺だと思います。
しかし、法律の盲点を突いているところ、ジョーク性があり、購入者も「分かっていて購入している」ところがあるので見逃されているのかもしれません。
夢があって素敵!?月の土地
「月の土地なんて、夢があって素敵!」と思う方も多いようです。インターネット上で「月の土地」を調べてみると、「嘘かもしれないと分かってはいるけど、夢がある」という意見を見かけます。
ロマンチックな方には喜ばれる商品かもしれませんね。(私は絶対に買いませんが。)
ご購入は、ルナエンバシージャパン公式オンラインショップから
「月の土地」は、ルナエンバシージャパンの公式オンラインショップから購入することができます。→【ルナエンバシージャパン】月の土地
※遊び心のある(?)冗談めいた商品です。ご購入は、ご自身の判断で慎重に検討してください。